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ギフテッドと見えにくい生きづらさ
才能があるのに、なぜかうまくいかない
「ギフテッド」
映画のタイトルにもなっているので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
「特別な才能を持つ子ども」
そんなイメージを持たれる方もいるかもしれません。
ギフテッドとは、特定の分野において、高い能力や才能を持つ人のことを指します。
勉強が得意な子だけではありません。
驚くほど豊かな発想をする子。
好きなことをとことん追求する子。
絵や音楽などの表現力に優れている子。
人をまとめたり、周囲に良い影響を与えたりする力を持つ子。
その現れ方は、実に様々です。
しかし、ギフテッドのある子どもたちが皆、学校生活や日常生活を順調に送れているわけではありません。
むしろ、「頭は良いのに学校に行きたがらない」「好きなことには驚くほど集中するのに、やるべきことには取り組めない」「周囲との違いに悩んでいる」といった困りごとを抱えていることも少なくないのです。
また、発達障害の特性を併せ持つ子どもたちもいます。
得意なことと苦手なことの差が大きいため、才能が見過ごされてしまったり、逆に困りごとの方が目立ってしまったりすることがあります。

困りごとの裏側にある強みを見る
私たちの教室でも、
◆好きなことについては大人顔負けの知識をもっている
◆発想がとてもユニーク
◆一つのことを深く探求できる
そんな子どもたちと出会うことがあります。
一方で、感覚が敏感だったり、周囲との違いに戸惑ったり、完璧を求めすぎて苦しくなったりする姿も見られます。
そのため、本人だけでなく保護者の方も悩みを抱えやすく、どう関わればよいか分からない。などといった相談を受けることも少なくありません。
私は母として、そして療育の現場を運営している一人として感じるのは、子どもたちの困りごとだけを見るのではなく、その背景にある強みや可能性にも目を向けることの大切さです。
発達障害も、ギフテッドも、その子を説明する一つの言葉に過ぎません。
大切なのは、ラベルではなく、その子自身を見ること。
どんなことに夢中になるのか。どんな時に力を発揮するのか。どんな環境なら安心して過ごせるのか。
一人ひとりの個性や強みを理解し、それを伸ばしていける社会であってほしいと思います。
コアヴィレッジでも、子どもたちの困りごとに寄り添いながら、その子らしい可能性を一緒に見つけてきたいと思っています。


五藤博義
学習⽅法研究者
学習環境について⻑年、研究開発を続ける。複数の⾃治体で特別⽀援教育担当教員研修の講師や都⽴特別⽀援学校の外部専門員(アセスメント)を務めた。ベネッセコーポレーションニューメディア研究所⻑などを経て現在、レデックス株式会社代表取締役、主幹研究員。コアヴィレッジでの発達障害支援において全般的な監修を行う。
