ADHD・ASDの恋愛の在り方や指向:思春期を一緒に乗り越えるために
恋愛の機会によく見られる特徴
母親ならだれでも気になる時期がくると言われますよね。我が子の性について。
今回は、五藤先生のメルマガで役立ちそうと思った記事を一部抜粋しましたので、ご紹介いたします。
(各事例には私のコメントも載せました^^)
発達障害の子にも当然、性に対する関心が芽生える時期がきます。
好きな子だってもちろんできます。
ただ、その特徴ゆえに色々問題もでてきます。
■ADHDの場合
・男子の場合、女性に興味はあるが、簡単に近づいてはふられてしまう。→もうすこし待って駆け引きできたらいいのに!
・デートに誘うが、時間を忘れる→結果、相手の子は親に叱られるかもしれず、縁遠くなってしまうきっかけに。せっかくのチャンスなのに!残念!
・デートの最中でも、気に入った人を見つけると、追いかけたりする。→実際に追いかけなくても目で追ってしまうことも。気を付けて!
・チャンスはたくさん作るが、うまくいかない。→別のコラムで書いた営業とは違います。笑
■ASDの場合
・一部の性的なこだわりを持つケースを除けば、情緒思春期が長い。→心は少年のまま
・場が読めないので、メールは大丈夫だが、実際に会って話すとふられる→練習あるのみ!
・デートの計画を立てるのは好きだが、立てるだけで満足しがち→実行しましょう!
自己肯定感を育てる支援の力
これらの問題をなるだけ起こさないように、やっぱり幼い頃からの支援はあった方が良いのです。
ソーシャルスキルトレーニング(対人関係のトレーニング)かなって思い浮かぶと思いますが、いえいえ、感覚統合など複合的な支援があると良いのですよ。
また、とにかく自己肯定感や自尊感情を伸ばすことが大切です。
ADHD、ASDの子たちは叱られる経験が多かったり、失敗することもたくさんあったりするため、自己肯定感が低めになります。このため、本来持てる力が発揮できなくなり、自己否定から不登校や非行などの二次障害が発生します。意外かもしれませんが、子どもを褒めることが、とても重要になります。
期待することは実現します。
ピグマリオン効果。
詳しくは別のコラムで書きたいと思います。
五藤博義
学習⽅法研究者
学習環境について⻑年、研究開発を続ける。複数の⾃治体で特別⽀援教育担当教員研修の講師や都⽴特別⽀援学校の外部専門員(アセスメント)を務めた。ベネッセコーポレーションニューメディア研究所⻑などを経て現在、レデックス株式会社代表取締役、主幹研究員。コアヴィレッジでの発達障害支援において全般的な監修を行う。