コアヴィレッジ監修者の五藤博義氏には発達障害の知識ページも監修を受けております。正しい知識をたくさんの保護者様へお届けしたく、コアファイズ代表の山田が執筆しているページです。

~「ほめる」は意外と難しい~

「ほめる」と聞くと、何を思い浮かべますか?

「すごいね!」「えらいね!」
そんな言葉を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

でも実は、ペアレントトレーニングで大切にしている「ほめる」は、少し意味が違うそうです。
それは、子どもを評価することではなく、『認めること』です。

 

私自身、この仕事を始める前は、「できて当たり前」と思ってしまうことがたくさんありました。

だから、できないことには直ぐに気づくのに、できていることは見逃してしまっていたんです。

「できた!」は、実はたくさん隠れています

例えば、宿題をやらない。
そんな場面があったとします。

 

以前の私は、「宿題をやらない」という事実だけを見ていました。

 

でも、視点を変えると・・

・スマホをロックできた
・宿題を机に出せた
・5分だけでも取り組めた

 

実は、その中にも「できた!」はたくさん隠れているんですよね。

 

ペアレントトレーニングでは、『100点ではなく、25点でも認める』という考え方があるそうです。

 

少しでも前に進めたことに目を向ける。

 

それだけで、子どもの表情は少しずつ変わっていきます。

「ほめる」のではなく、「伝える」

もう一つ大切なのは、ほめ方です。

 

例えば、「えらいね!」だけては、子どもには何が良かったのか伝わりません。

 

これには驚きませんか?

私は、このことを知ったときに、もう目から鱗状態に(笑)

 

「えらいね!」よりも
「自分でランドセル片づけられたね!」とか、「お友達に貸してあげられたね!」というように、行動を具体的に伝える方が、子どもには伝わりやすいと言われているそうです。

 

また、「ありがとう」「助かったよ」「嬉しかったよ」
こんな言葉も、立派な“認める”言葉です。

 

こう考えると、大人も、自分が所属する会社や家庭で、上司や夫から“認められる”言葉を言われると、嬉しくないですか?もっと頑張ろうって自然と思いますよね!

子どもただけではなく、親も認められる存在であってほしい

コアヴィレッジで保護者の方とお話していると、「怒ってばかりで自己嫌悪です」という声を本当によく耳にします。

 

もう共感しかありません。

私もそうでしたから。

 

子どもに「できた!」があるように、お父さん、お母さんにも『今日できたこと』があるはずです。

 

笑顔で送りだせた。
今日は一度深呼吸してから声を掛けられた。
美味しいご飯を作れた。
子どもの話を最後まで聞けた。
仕事頑張った。

・・・たくさんありますよね。

 

そんな小さな積み重ねが、親子関係を少しずつ変えていきます。

 

私自身も、この仕事を通してそのことを学びました。

 

だからコアヴィレッジのペアレントトレーニングでは、子どものことだけではなく、保護者の皆さん自身も認められる時間になってほしいと思っています。

 

次回は、親子の信頼関係を育てる「スペシャルタイム」についてお話ししたいと思います。

 

監修
五藤博義

五藤博義

学習⽅法研究者

学習環境について⻑年、研究開発を続ける。複数の⾃治体で特別⽀援教育担当教員研修の講師や都⽴特別⽀援学校の外部専門員(アセスメント)を務めた。ベネッセコーポレーションニューメディア研究所⻑などを経て現在、レデックス株式会社代表取締役、主幹研究員。コアヴィレッジでの発達障害支援において全般的な監修を行う。